物語「斑鳩寺」解説

かぐや@srk

2007年07月31日 22:38


なぞの人物・聖徳太子。
さらに、なぞの人物・山背大兄王(やましろのおおえのみこ)。

ふたりは、何を考えていたんだろうか?

物語「斑鳩寺(いかるがでら)」は、
仏教テーストに考えた時、
ひとつの解答になっているかもしれません。

思い出しました。

「踊る捜査線」の青島刑事が、
「事件は会議室で起こっているんじゃない!
 現場で起こっているんだ!」
と言っていました。

しかし、本質を見ていけば、
「事件は『心の中』で起こっている」
のではないでしょうか?
『心の中』で起こっている事件が、
『心の外』に溢(あふ)れていきます。

小さければ、「怒りの表情」。
大きければ、「殺人」や「自殺」。
めちゃくちゃ大きくなれば、「戦争」。

大事なのは、『心の中』です。

そこで、
「斑鳩寺」は、山背大兄王の『心の中』の出来事です。
そしてまた、
「朗読用の物語」の見本ですよね。
作品解説